東大農学部って何を勉強するの?農学部のトリビアもご紹介

こんにちは!東京大学農学部に在学中のいんこLOVERと申します。
この記事を書いた人
いんこLOVER
東京大学 農学部 在籍

東京大学農学部 獣医学専修に在学中。 犬の血液病の研究をしている。

今回は私の所属する農学部について記事を書かせていただきました!

農学部って何をするの?

「農学部」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか? 農家になるの?実習では畑仕事をするの?それとも牛の乳搾りをするとか? こんな風に思った方もいるかもしれません。 私も大学に入った当初はそうでした。 ですが実際の農学部は農家になる勉強をする場所ではなく、農業に関するあらゆる事柄について勉強し研究する場所なのです! そして農業に限らず経済学や医学といった様々な分野にも深く関係のある研究室が多く存在しています。 そんな農学部の学科をいくつか紹介していきましょう。 東大農学部は大きく3つの課程に分かれています。

①応用生命科学課程

農学部の中で一番分子生物学的な研究をしている研究室が多い課程です。 簡単に言えば、色々な生物の生命現象を解明して何かの役に立てるための研究ですね。 さらに細かく6つの専修に分かれていて、私が進学選択で候補に入れていた学科の生命科学・工学専修はそのうちの一つです。 生命科学・工学専修は五月祭という名前の文化祭で毎年利き酒企画をしているそうです。 入学したての頃は私も成人したらその企画に参加したいなと思っていたのですが、あいにくコロナの影響で去年から五月祭が現地開催されておらず4年生になった今もまだ参加が叶っていません…。 来年の五月祭の時期には流行が収まっているといいですね。

②環境資源科学課程

農学部の中では一番世間のイメージする農学に近い研究をしている課程です。 これからの農業、林業、漁業、畜産業をより持続可能なものにするための研究を行なっています。 最近よく耳にするようになったSDGsの考え方ですね。 さらに細かく7つの専修に分かれていて、そのうちの一つである農業・資源経済学専修では農学部なのに農業に関連した経済学を学ぶことができます。 東大には経済学部もありますが、わざわざ農業経済学を学ぶためにこの専修を選ぶ人もいるそうです。

③獣医学課程

私の所属しているところです。 東大は他の獣医学部がある大学とは違い、農学部の中に6年制の獣医学課程があります。 この課程には獣医学専修しか存在せず、卒業し国家試験に合格すれば獣医師の資格を得ることができます。 しかし東大の場合この専修を卒業して獣医師として働く人の割合は他の大学の獣医学部に比べると低く、公務員、製薬会社、金融機関など様々な分野に就職していくのが特徴です。 実際に獣医学は幅広い知識が求められる分野なので、授業で扱われる内容は動物の身体のことに限りません。 でも将来進む道は違ってもみんな動物が大好きなのは共通していますね。 いかがでしたか? ここまで読んで農学部の印象は変わりましたでしょうか? 農学部が何をしている学部なのかざっくり分かっていただけたら幸いです!

農学部ってどんなところ?

東大農学部があるのはあの有名な赤門のある本郷キャンパス…の隣の弥生キャンパスです。 本郷と比べて少々こぢんまりとした印象があります。 正直にいうと私が進学選択で農学部を選択した時に「有名な本郷キャンパスに通ってみたかったな」という未練が若干あったのですが、本郷よりもコンパクトに施設が配置されているので通っているうちにだんだんと好きになってきました! それに実は東京メトロの東大前駅に一番近いのは弥生キャンパスなので便利です。 本郷キャンパスとは一本の道(通称:ドーバー海峡)を隔てて歩道橋で連絡しているのでほぼ同じキャンパスみたいなものですしね。 弥生キャンパスに訪れたら見て行ってほしいものの一つに、ハチ公とその飼い主の銅像があります。 かの有名な忠犬ハチ公の飼い主である上野英三郎博士は、実は東大農学部の教授だったのです!(当時は東京帝国大学) 農学部の正門を入って左側に見えてくるのですが、嬉しそうに見つめ合う一人と一匹の姿はなんだか微笑ましく思えます。 農学部にはちゃんと生協食堂もあります。 本郷の大きな生協食堂と比べるとやはりこちらもこぢんまりとしているのですが、そこでしか食べられない限定メニューがあります。 その名も「鈴木梅太郎丼」。 鈴木梅太郎はオリザニンという物質を発見した東大農学部教授です。 オリザニンとはビタミンB1のことで、これが不足すると脚気という病気に罹ってしまいます。 鈴木梅太郎はこの物質を最初に発見したにも関わらず当時の世界ではその発見の偉大さが認知されなかったという少し悲しい経歴を持っています。 鈴木梅太郎丼はビタミンB1を多く含む豚肉や黒米に梅干しを乗せた丼です。 食べていて凄く満足感があるのでたまに注文してしまいます。食堂で働く方々は鈴木梅太郎丼の並盛りを「うめちゅう」と呼んでいるところもお気に入りポイントの一つですね! このように東大農学部は魅力に溢れた場所なので、もし近くを通りかかったら本郷だけでなく弥生にも足を伸ばしてみてくださいね! お読み頂きありがとうございました!
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